ショージ(東京都葛飾区、二宮和子社長)は、廃棄処分するドラム缶や一斗缶を油圧で潰す缶圧縮機「カンクラッシュ」の開発に今年2月から着手し、7月にデモ機が完成、工場内に設置した。

缶圧縮機「カンクラッシュ」 


 同装置は、使用済みのドラム缶や一斗缶を廃棄処分する際、保管場所に困窮する顧客からの要望を受け開発に着手した装置で、長年にわたる各種成型機の開発製造で培ってきた多くのノウハウや技術を活用し開発された。

 同装置は、圧縮する対象物を内部収納室(プレスチャンバー)に入れ、室内上部に取り付けられた圧縮盤がシリンダーで下降することで、高さ80㎝の標準的なドラム缶を高さ15㎝程度まで数分で圧縮することができる。なお圧縮圧力は対象物により、数トンから最大25トンまで調節可能。潰せるドラム缶は1作業あたり1個、一斗缶の場合は1作業あたり1段4個並べられ最大4段、16個まで潰すことができる。これら潰す対象物を置く室内床面にはマーキングが施されており、これに沿って置くことで正確に潰すことができる。

 さらに圧縮盤には、4個の突起が付けられており、圧縮と同時に、潰す対象物に穴を開けることができ、内部に残った気体や液体などの処理も可能という。潰した後に残った廃油などの内容物は、装置の下部に設置されたトレーに収容され、飛散したり外部に流出することはない。

 潰した対象物の排出作業については、装置内部からL字シリンダーにより押し出すことができ、省力化が図られている。

 装置内部と外部を遮断する扉には安全装置が付けられており、ロックが不完全な場合には、稼働が停止するようになっている。

 同装置は、潰す対象物を前から装置内部に入れ、前から排出するのが標準的な構造だが、顧客からの要望があれば左右横からの搬入と排出など、オーダーメイドの構造変更も可能となっている。

 現在工場内に設置されているデモ機は、重量1.5トンのコンパクトタイプ。フォークリフトの爪が入るように装置底部に工夫が施されているため、設置場所の移動が容易に行える。

 ショージでは、この缶圧縮機「カンクラッシュ」をゴム関連業界のほか自動車修理工場や、塗装工場、建設関連企業など、ドラム缶や一斗缶を多く使用している業界に対して広くアピールし、積極的に拡販を図っていく方針で、「すでに一部企業で導入予定があるが、広く活用して欲しい。まずは工場内に設置したデモ機を内覧し、是非とも導入を検討して頂きたい」(二宮社長)としている。

 問い合わせは同社(電話03-3692-9171)二宮社長または営業部まで。