DUNLOPの住友ゴム工業の、タイヤや車両、路面の状態を検知する独自のセンシング技術「センシングコア」が、大型路線・送迎バスに採用され、8月 21日から販売された。

 搭載車両は、日野自動車の大型路線・送迎バスの新型「日野ブルーリボン」で、同車両にはセンシングコアの一機能である「車輪脱落予兆検知」を備えたシステムが標準装備される。

 センシングコアとは、タイヤ空気圧低下警報装置「DWS」で培った知見を基盤にしたソフトウェア技術。タイヤの回転により発生する車輪速データと車両に流れるCANデータ(車両制御情報)を解析することで、タイヤの空気圧、摩耗状態、荷重や路面状態、車輪脱落予兆などを検知する。

 今回、新型「日野ブルーリボン」に搭載された車輪脱落予兆検知は、走行中のホイールナットの緩みを検知するシステムで、異常検知時には警告表示とブザー音でドライバーに注意を促す。これにより、従来の点検や経験を通じた検知に加え、走行中でもナットの緩みを検知できるようになり、車輪脱落事故の未然防止に大きく貢献することが期待される。

 日野自動車の新型「日野ブルーリボン」は、安全性・環境性能・快適性を高い次元で実現した大型路線バス。最新の安全装備を採用し、安全性をさらに高めた。また、4HK1ディーゼルエンジンの改良や外気導入クーラーの採用により、環境性能と車内の快適性を向上した。地域の公共交通を支える路線バスとして、安心・快適な移動に貢献する。

 路線・送迎バスは、多くの客を日常的に運ぶ公共交通機関であり、荷物を運ぶ車両とは異なり、人の命を預かるという点で、より一層高い安全性と信頼性が求められる。

 バス業界では、安全運行の徹底に加え、運行管理や車両状態の把握の高度化など、さらなる安全性向上に向けた取り組みが進められている。こうした背景のもと、同社が開発した「センシングコア」の一機能である車輪脱落予兆検知をバス向けに提供することで、車両の異常の兆候を早期に検知し、路線バスにおける安全性のさらなる向上に貢献する。