カーボンブラック協会(長坂一会長=東海カーボン社長)は9月29日、アルカディア市ケ谷・私学会館(東京都千代田区)で「第26回年次大会」を開催。会員や来賓ら約95人が出席した。

 大串章徳年次大会実行委員長(日鉄ケミカル&マテリアルカーボンブラック部営業・購買グループリーダー)が「第26回年次大会は昨年を上回る人数の参加となる。本日の講演はカーボン業界の動向に大きく関係する内容になっているので、今後の活動に大いに活かしてほしい」と開会あいさつを行った。

講演会の様子

 講演会では、Touson自動車戦略研究所代表の藤村俊夫氏が「自動車業界の展望――各国主要メーカーの今後の電動車戦略」をテーマに講演。各国主要メーカーのEV、HEV、PHEV戦略や各国の市場環境および政策、インフラ、消費者ニーズを比較、電動化戦略状況を分かりやすく説明した。

あいさつする長坂会長

長坂会長「国内需要減、輸入品増に迅速に対応」

 講演後、長坂会長が「カーボンブラック業界は、国内需要の緩やかな減少に加え、中国をはじめとする輸入品の増加など、厳しい環境に直面している。今後は深刻なアンチダンピング問題を含め、関係省庁と連携しながら迅速な対応を進めていくことが重要だ。厳しい環境を乗り越えるためにも、原料の安定確保や市場環境の変化を見据え、各社が一層技術力を磨き、付加価値製品の開発に取り組むことが求められる。業界の持続的な発展に向け、皆さんと力を合わせて取り組んでいきたい」とあいさつした。

 続いて青野敬至環境・技術委員長(キャボットジャパンテクニカルサービスマネージャー)が環境・技術委員会活動報告として①活動目的・活動内容②委員推移③活動実績(内容・成果)④GX-ETS対応⑤ISO/JIS標準化対応⑥今後の活動計画の各項目について報告した。

 17時30分から懇親会が開催された。懇親会冒頭、来賓の経済産業省製造産業局素材産業課の山田純市革新素材室長が「カーボンブラックはタイヤをはじめとするゴム製品、塗料等、幅広い製品に不可欠な材料であり、我が国のものづくりを支える基盤だと認識している。経済産業省としても現場の声を聴き、素材産業の競争力強化や安定供給の確保、環境対応の推進に向け引き続き取り組んでいく」とあいさつ。続いて、栗原正樹理事(日鉄ケミカル&マテリアル参与)が乾杯の発声を行い、懇親に入った。

 中締めは武山一成理事(三菱ケミカル炭素事業本部長)が行い、閉会した。