エア・リキードE&C社と技術ライセンスビジネス展開へ
三菱ケミカルがブタジエン製造プロセスで協業
原材料 2017-09-08

三菱ケミカルのBTcBデモプラント
三菱ケミカルは9月7日、仏エア・リキード社の子会社であるエア・リキード・エンジニアリング&コンストラクション(エア・リキードE&C社)との間で、ノルマルブテンからブタジエンを製造するプロセスライセンスに関する協業契約を締結したと発表した。三菱ケミカルが持つノルマルブテンから酸化脱水素により粗ブタジエンを製造するプロセス(BTcB)技術と、エア・リキードE&C社が持つ粗ブタジエンからブタジエンを抽出するプロセス技術をパッケージし、技術ライセンスビジネスを展開する。ロシアを含む欧州の窓口をエア・リキードE&C社が、その他地域の窓口を三菱ケミカルが担う。
三菱ケミカルの持つBTcB技術は触媒に優れ、高収率なのが特長。一方のエア・リキードE&C社は世界的なブタジエン抽出ライセンサーで、37基の実績を有すなど、プロセスは高く評価されている。
ブタジエンは、主に自動車タイヤに使われるスチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)などの原料で、需要が拡大している。現在は、そのほとんどがナフサ分解から得られるC4留分を抽出する方法で製造されるが、ブタジエンの製造量が少ないエタンクラッカーの拡大もあり、将来的には不足するとみられている。また価格変動も激しく、安定調達とコストは常に課題とされている。
今回、両社が協業するプロセスは、コストを含め安定的に抽出できるのが強み。ブタジエン価格の下落時には従来の抽出に比べ割高と言われるが、安定した抽出を望む企業にとっては検討材料になるとみている。
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