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2019年半ばの完成目指す

信越化学工業、米国でシリコーンを増強

原材料 2017-08-30

 信越化学工業は8月28日、米国でシリコーンの製造・販売を行う子会社「シンエツ・シリコーンズ・オブ・アメリカ社(SESA社)」のアクロン工場(オハイオ州)の生産能力を増強すると発表した。投資額は24億円で、2019年半ばの完成を目指す。

 アクロン工場は、成形用シリコーンゴムや接着及びシール用液状シリコーンゴム、化粧品用シリコーン、自動車や電子部品用の放熱シリコーンなど各種シリコーン製品を生産。今回の投資では、それら製品の生産能力を増強するとともに、シリコーンエマルジョンの生産設備を新設する。

 信越化学工業は2014年以降、タイの工場の生産能力増強及び事業用地の取得、日本国内の工場の生産能力増強、シリコーン電子材料技術研究所(群馬)の新棟建設など、シリコーン事業で積極的に設備投資を行っている。今回の増強投資を含め、直近4年間のシリコーン事業での累計投資額は650億円に達する。

 SESA社はシリコーン事業の北米拠点で、アクロン工場に加え、フリーポート工場(テキサス州)で機能性シランを生産。2015年にはニュージャージー州にテクニカルセンターを開設し、事業の拡大に注力している。

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