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【特集】合成ゴム

旭化成、シンガポール生産能力増強を検討

原材料 2017-07-12

 旭化成の16年度溶液重合スチレンブタジエンゴム(SSBR)の販売は、市場を上回る伸び率だった。15年5月からシンガポールで稼働を開始した第2ライン(年産5万トン)が販売増に寄与した。

 同社のSSBR販売は、リーマン・ショック以降、市場の伸び率を上回る推移を続けている。伸びを牽引するのが海外需要で、中国や欧州を中心に販売が拡大している。「中国は自動車生産の拡大とともに、販売量が増えている。一方の欧州はボリュームもさることながら、自動車やタイヤに対する厳しい環境規制も一因にある。自動車への要求性能も高く、特に当社のSSBRの高付加価値が活かせる市場」(同)という。

 17年度も「これまでの伸び率と同等の伸び」(同)を見込む。海外需要を中心に伸ばしていく考えで、今年度中にはシンガポールの第2ラインはフル生産、フル販売になる見通しだ。

 今後も見込まれる需要の増加に対応するため、同社ではシンガポールでの生産能力増強を検討している。シンガポールにある第1ライン、第2ライン(ともに年産5万トン)でボトルネック解消による能力増強を図る。能力増強により、生産能力は2-3割増加する見通し。19年度以降の生産を見込む。

 またシンガポールの次の新プラントについても検討を進めているとのこと。

 グレードでは、同社が第5世代と位置付ける両末端変性グレード「XF」(連続重合品)、「XB」(バッチ重合品)を上市、拡販していく。またラインアップの拡充に向け、これまで以上に低燃費性能を意識したグレードの開発も進める。同社のSSBRは、ウェットグリップ性能、耐摩耗性能、操縦安定性などをバランス良く発現させる特徴を持つが、「より低燃費性能を高めたグレードも展開することで、これまで以上にユーザーニーズに合致できる。今後もより良いグレードとそれに見合った生産能力を確保していく」(同)。

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