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【特集】合成ゴム

宇部興産、マレーシアが本格的な営業運転

原材料 2017-07-12

 宇部興産の足元BR事業は、堅調な推移となっている。千葉、タイの両生産拠点がフル生産、フル販売で推移しているほか、これまで厳しい状況が続いていた中国工場もここにきて伸びており、回復傾向だ。中国はSUVの販売増により、タイヤの大型化が進んでおり、同社の生産するBRにとって追い風となっている。中国国内では、日系タイヤメーカー、ローカルタイヤメーカー問わず、採用が拡大している。

 今期はマレーシア工場が本格的な営業運転を開始する。タイヤメーカーの認証取得が進んだことで、今期から業績に貢献する。マレーシア工場が本格稼働することで、これまで千葉、タイから供給していた部分に余力ができ、両工場もさらなる拡販を進めていく。

 また、マレーシア工場は生産能力の増強も実施する見通し。今年中に結論を出す考えだ。増強により、同工場の生産能力は年5万トンから同7万2,000トンに拡大する予定。

 今期の見通しについては、「タイヤを中心に需要が旺盛な状態で、全拠点で拡販を進めていく」(森滋合成ゴム事業部長)。懸念材料は、足元で再び下落しているブタジエン価格。「先の価格を見通すことは難しいが、いずれにしても安定して欲しい」(同)。

 技術開発にも注力する。機構改革により、今期から合成ゴム事業部に営業と開発が一体化した。「世界ではグレーディングなど、BRの需要先であるタイヤへの規制が厳しくなっている。当社はVCRやリニアタイプといった他社にはないグレードを有しているが、今後も技術を深掘りし、より良いもの、最先端のものを提案していく。触媒も含め、新しいグレードを開発し、ラインアップを拡充していければと考えている」(同)。

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