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【特集】合成ゴム

デンカ、デンカER生産能力を約3割増強

原材料 2017-07-12

 デンカの16年度CR事業は、前半に低調だったオーストラリアや東欧、中国など資源国で使用されるコンベヤベルトや高圧ホースの需要が、年度後半から回復してきたこと、欧州やアジアでは底堅い需要が続いたことで、堅調な推移だった。下期には国内外にて価格改定を実施した。

 今回の価格改定では、安定供給体制の維持と事業の持続可能な価格体系への再構築を進めている。「天然ゴムも合わせた世界全体のゴムの生産量の中で、CRの生産量は1%にも満たない。ニッチな高機能エラストマーとして、CRの価値そのものを考えていきたい」(デンカ)。

 17年度は、海外の引き合いが好調だ。「需要が本当に増えているのかは注視が必要。いまの引き合いがどこまで続くかは慎重にみている」(デンカ)という。欧州やアジアの需要が底堅く、CR全体の需要を微増とみる中で、付加価値の高いスペシャリティな分野に展開していく考えだ。「技術力や品質の安定性、テクニカルサービスなどを武器に差別化していく。他素材を置き換えるグレードの開発も進める。CRのトップメーカーとして、高付加価値化していく責務があると考えている」(同)。米国のデンカパフォーマンスエラストマー(DPE)では技術とコストダウンの強化を進めており、今後青海工場との間で「最大限のシナジーを出していく」(同)。

 エチレン・酢ビ・アクリル酸エステルの共重合体で、耐熱性と耐油性に優れた特殊ゴム「デンカER」は、ターボチャージャー用ホースなど自動車向けの需要が好調だ。そのため、同社では生産能力の増強を実施する。生産する千葉のプラントを約3,400トンから約3割増強する。「最終的には5,000トンくらいまでは拡大していきたい」(同)としている。

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