ゴム用も0.6%増の予測
カーボンブラック協会/2025年のカーボンブラック需要見通し、総需要は前年比0.6%増の65万2,080トンと予測
原材料 2025-03-04
カーボンブラック協会は2月20日、2025年のカーボンブラック需要見通しを発表した。
2025年の自動車生産台数は前年比2.5%の増加との予測に基づき、日本自動車タイヤ協会では、自動車タイヤの国内需要を同0.9%増と予測している。
また、日本ゴム工業会では新ゴム消費量に関して自動車タイヤ・チューブ用が同0.7%増、タイヤ以外の一般ゴム用が同0.6%増、ゴム産業全体では同0.7%増と予測している。
これらの需要予測をベースにカーボンブラック協会では、輸出入状況なども織り込んだ結果、2025年のカーボンブラック総需要(輸出込み)を65万2,080トンで同0.6%の微増と予測した。
これは、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとハマスの紛争などの長期化、中国の経済成長鈍化、トランプ米大統領の関税政策による経済への影響などの要因もあることを考慮してのもの。
なお、カーボンブラック協会では「主要需要先である自動車タイヤの動向として、半導体不足の解消により新車装着用はある程度伸びているものの、市販用は鈍化傾向にある。販売増加を期待したいが、急激なプラス要因が見当たらないのが現状」としている。
総需要のうちゴム用は、自動車およびタイヤなどの需要業界の見通しに準じ57万5,500トンで同0.6%増と予測している。
内需に関しては60万2,680トンで同0.7%増と予測。このうちゴム用内需は56万3,500トンで同0.7%増と予測した。このうちタイヤ向けは42万8,100トンで同0.7%増、一般ゴム向けは13万5,400トンで同0.6%増と予測した。
輸出は4万9,400トンで同0.2%減と予測した。このうちゴム用は1万2,000トンで同3.2%減と予測した。
一方、輸入は12万3,000トンで同13.6%増と予測した。
このうちゴム用は11万2,500トンで同14.5%増と予測している。中国からの輸出入数量が、経済鈍化の影響で減少する一方、インドなど東南アジア諸国関連の数量が増加すると予想している。
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