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中国国内市場に特化

日本ゼオン、リチウムイオン電池負極用バインダーの合弁会社設立へ

原材料 2025-03-04

 日本ゼオンの100%子会社である瑞翁貿易(上海)は、上海恩捷新材料科技(SEMCORP)の関係会社である珠海辰玉新材料科技(辰玉社)と、リチウムイオン電池に使用される負極用バインダーを販売する合弁会社「上海辰翁新材料科技」(所在地:中国上海市、SEMCORP本社内を予定)を設立することで合意した。

 出資比率は、辰玉社が51%、瑞翁貿易(上海)が49%。資本金は1,000万人民元、4月末に設立する予定。

 新たに設立予定の合弁販売会社は、日本ゼオンが辰玉社に供与するリチウムイオン電池負極用バインダーに関する製造技術および知的財産権などに基づきライセンスされた製品を、独占権をもって中国国内市場に限定して販売する。

 今回の提携を通じ、セパレーターの中国市場シェアNo.1を誇るSEMCORPの販売チャネルを活かすとともに、日本ゼオンがこれまで培ってきた負極用バインダー技術と辰玉社の製造コスト競争力を融合させ、中国国内市場における負極用バインダー事業の拡大を目指す。

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