新会社設立し、販売・研究開発を承継
日本ゼオンと住友化学、S-SBR事業を統合へ
原材料 2016-12-02
日本ゼオンと住友化学は12月2日、溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S-SBR)事業を統合することに関し合弁契約を締結し、合弁会社を設立すると発表した。
契約では、まず日本ゼオンが100%子会社「ZSエラストマー」(ZSE)を設立し、その後、日本ゼオン及び住友化学のS-SBR事業に関する販売及び研究開発を会社分割により、ZSEに承継する。製造及びそれぞれがシンガポールに有するS-SBR製販子会社については、将来的に承継する予定。承継までの期間は、ZSEが日本ゼオン、住友化学、両社のシンガポール子会社の製造したS-SBRを購入し、販売する。
2016年3月期段階での日本ゼオンのS-SBR事業の売上高(国内及びシンガポールからの輸入販売分)は104億6700万円、一方の住友化学のS-SBR事業の売上高(同)は41億1700万円で、合計すると145億8400万円。新会社の売上高には、145億円のほかにシンガポールが日本以外へ販売している部分も含まれる。
ZSEの資本金は4億5000万円で、出資比率は日本ゼオンが60%、住友化学が40%。本社は日本ゼオンと同住所の東京都千代田区丸の内1-6-2に置く。人員は、両社からの出向し、営業、研究含め20-30人体制でスタートする。代表者は未定だが、社長は日本ゼオン、副社長は住友化学から就任する。研究拠点は、日本ゼオンが川崎工場、住友化学が千葉工場に有しているが、当面両拠点で継続する。
現在、S-SBRの年産能力は、日本ゼオンが12万5000トン(徳山5万5000トン、シンガポール7万トン)、住友化学が4万8000トン(千葉8000トン、シンガポール4万トン)を有している。
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