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2030年代前半に商業生産を予定

住友化学、マイクロ波化学と高効率な水素製造プロセスの共同開発に着手

原材料 2022-03-01

 住友化学とマイクロ波化学は、メタンをマイクロ波により熱分解し、水素を製造するプロセスの共同開発に着手した。2030年代前半の商業生産開始を予定し、生産能力は年間数万トンを目指す。

 共同開発では、住友化学が有する触媒および化学プロセスの設計技術と、マイクロ波化学が持つマイクロ波プラットフォーム技術を融合させ、2026年度までに省エネルギーかつ高効率な水素製造プロセスの確立を目指しており、すでにマイクロ波化学においてラボスケールでの実験を開始している。

 水素の製造方法のうち、温室効果ガス(GHG)の一種であるメタンの熱分解により得られる水素はターコイズ水素と呼ばれている。同製法は、同時にカーボンブラックやカーボンナノチューブなど利用価値の高い固体炭素が得られることが利点。一方で、メタンの熱分解反応を進めるには膨大な熱を与える必要があることから、製造にかかるエネルギーをいかに低減するかが大きな課題となっている。

 電磁波の一種であるマイクロ波は、分子や原子の振動により反応器内の目的物を中から直接かつ選択的に加熱することができることから、反応器の外から目的物を間接的に加熱する他のプロセスと比較して、水素の製造に必要なエネルギーおよびCO2排出量の低減、ならびに製造設備の大型化が可能となる。

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