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20年3月期第1四半期業績

三菱ケミカルホールディングス、機能商品、ケミカルズはともに減収減益

原材料 2019-07-30

 三菱ケミカルホールディングスが7月30日に発表した20年3月期第1四半期(19年4-6月)業績(IFRS)は、売上収益が9,163億5,700万円で前年同期比0.6%減、コア営業利益が700億5,900万円で同24.1%減、純利益が378億4,900万円で同34.9%減となった。

 セグメント別のうち、機能商品セグメントは売上収益が2,726億4,000万円で同4.7%減、コア営業利益が195億円で同20.3%減。

 機能部材サブセグメントは、情電・ディスプレイ関連製品は概ね前年同期並みとなったが、半導体および自動車用途を中心に需要が減速し、高機能成形材料の高機能エンジニアリングプラスチックやアルミア繊維などの販売数量が減少したことで売上収益は減少した。

 機能化学サブセグメントは、高機能ポリマーのフェノール・ポリカーボネートチェーンの市況が下落したことで売上収益が減少した。

 機能商品セグメント全体のコア営業利益はフェノール・ポリカーボネートチェーンの市況下落の影響などにより減少した。

 ケミカルズセグメントは、売上収益が2,872億3,300万円で同8.9%減、コア営業利益が206億600万円で同43.1%減。

 MMAサブセグメントは、中国を中心に需要が弱含んで推移し、MMAモノマーなどの市況下落により売上収益が減少した。

 石化サブセグメントは、原料価格の下落などに伴い販売価格が低下したが、エチレンセンターの定期修理の影響が縮小したことで販売数量が増加し売上収益は前年同期並みとなった。

 炭素サブセグメントは、コークスなどの需要が堅調に推移し売上収益は前年同期並みとなった。

 ケミカルズセグメント全体のコア営業利益は、石化製品で定期修理の影響が縮小したことで販売数量が増加したものの、MMAモノマーなどの市況下落などにより減少した。

 20年3月期通期業績予想は、売上収益が4兆800億円で前期比6.2%増、コア営業利益が3,000億円で同4.5%減、純利益が1,680億円で同0.9%減を見込んでいる。

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