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2020年3月期第3四半期業績

三菱ケミカルホールディングス、機能商品セグメントは減収減益

原材料 2020-02-06

 三菱ケミカルホールディングスが2月6日に発表した2020年3月期第3四半期(2019年4~12月)業績(IFRS)は、売上収益が2兆7,307億6,700万円で前年同期比4.9%減、コア営業利益が1,810億3,700万円で同31.6%減、純利益が762億7,200万円で同54.0%減となった。

 セグメント別のうち、機能商品セグメントは売上収益が8,698億2,900万円で同5.4%減、コア営業利益が633億1,600万円で同14.0%減。機能部材は、環境・生活ソリューションにおいて販売数量が増加したものの、半導体および自動車用途を中心に需要が弱含む中、高機能エンジニアリングプラスチックなどの販売数量が減少したことで減収減益。機能化学は、フェノール・ポリカーボネートチェーンにおいて、定期修理の影響が解消したものの、市況下落により減収減益となった。

 通期業績予想を下方修正
 同社は同日、2020年3月期通期業績予想の下方修正を発表した。それによると、MMA・炭素などのケミカルズ関連の市況が従来想定を下回ると見込まれること、ディスプレイ向け光学用途・半導体用途・自動車用途における製品需要の調整局面が当面は継続する見通しであることなどにより売上収益およびコア営業利益は従来予想から減収減益となる見通し。また、第3四半期においてヘルスケア分野の製剤材料事業に関連するのれんについて減損損失を計上したことから、営業利益、当期利益、純利益についても従来予想から減益となる見通し。

 ■2020年3月期通期業績予想
 ◇売上収益=3兆6,300億円(従来予想3兆7,650億円、増減率3.6%減)◇コア営業利益=2,100億円(同2,500億円、同16.0%減)◇営業利益=1,820億円(同2,410億円、同24.5%減)◇当期利益=1,220億円(同1,700億円、同28.2%減)◇純利益=810億円(同1,310億円、同38.2%減)

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