PAGE TOP

当面は19年1Qのアランセオ待ちか

CRの不足が深刻、採算是正などに向け価格改定の動き

原材料 2018-04-16

 世界的規模でクロロプレンゴム(CR)の不足が継続している。輸出をカットし国内需要に向けて優先的に供給してきた国内CRメーカーの対応も、すでに限界を迎えている。一方で需要が減退する見通しはなく、CRメーカー、ユーザーともに難しい舵取りを迫まれらている。

 「毎日、海外からCRを売って欲しいという数件のメールが来る。今、海外でCRを入手することは、非常に困難だ。ただ、当社にその余力はなく、他社も同様だと思う」と、ある日系CRメーカーは語る。日系CRメーカーは、需給逼迫以降、輸出をカットすることで日系ユーザーに優先して供給してきたが、その維持すらままならない状況となってきた。新規需要はもちろんのこと、既存ユーザーの増量要求にも対応できない。

 一方で、足元の需要は非常に旺盛だ。自動車や資源関連といった既存需要の回復に加え、水系接着剤や手袋といった近年伸びてきたラテックスの需要が、その不足に拍車をかけている。

 供給面では、中国で生産停止したCRメーカーに代わる新たなメーカーが立ち上がったといわれるが、当初予想通り、それにより需給が改善する見通しは立たない。中国CRメーカーと日系メーカー等との間には性能、品質面で大きな隔たりがあり「中国国内の溶剤系接着剤用途はある程度カバーできるだろうが、中国CRメーカーが足元で供給の行き届いていない、性能、品質が求められる需要は満たせない」(同)と考えられている。

 供給面では当面、アランセオ(ランクセスとサウジアラムコの合弁会社)が2019年第1四半期にドイツ・ドルマーゲンのプラントで実施する増強待ちなる。ただ、その増強分についても需要の伸びを考えると「すぐに埋まってしまうのではないか」(日系CRメーカー)とみられている。

人気連載

  • a
  • 気になったので聞いてみた
  • つたえること・つたわるもの
  • ゴム業界
  • ゴム業界