【新社長インタビュー】
倉敷化工社長竹下仁氏、開発力の向上はかる
工業用品 2017-10-02
■経営方針
倉敷化工の価値・存在意義とは何か。どういうことで社会や顧客に貢献していくのか?ということを、現在発信している。私は倉敷化工の企業価値は3つあると思う。
そのひとつが「振動を制御する」こと。当社では自動車の防振ゴムや、建物や設備機械の防振ゴム、防振台、除振台などを開発し、さまざまな産業の、さまざまな振動を抑えることができる。これが当社の企業の価値と考えている。
2つ目が、ゴムの専門企業であるということ。マツダのグループ会社の中の一企業だが、親会社であるマツダが持っていないゴムの知見・技術・知識を当社は持っている。その特色を生かし、マツダグループ内のゴム専門企業として、ゴムの技術を極めたいと思っている。
3つ目は、従業員800人規模の会社でありながら、タイ、中国、メキシコという3つの海外工場をきちんと稼動させている。これは価値のあることだと思っている。以上の企業価値を、さらに高めていきたいと考えている。
■好調な振動製品
精密除振製品が伸びている。液晶製造など精密さを求められる設備の僅かな振動を抑制する装置で、ここ2年ほどで需要が急速に伸びている。ゴムで振動を吸収するのではなく、空気バネのように、空気の量を制御することで微細な振動を吸収する。以前は半導体などの業界でニーズが多かったが、最近は液晶パネル業界が主要需要先になっている。今後は有機ELパネルが有力な需要先になると予想している。
■海外工場の現況
タイ工場は操業を開始してから22年、中国工場は12年になり、両工場とも安定した操業を続けている。タイ周辺や中国国内での受注が旺盛で、非常に好調だ。メキシコは1年半ほど前に量産を開始したばかりなので、顧客と打ち合わせをしながら受注を獲得したり、工場の品質を安定させること、現地従業員の教育などに取り組んでいる。
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