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産業資材事業は減収増益

バンドー化学17年3月期、自動車部品事業は減収減益

工業用品 2017-05-19

 バンドー化学が5月12日に発表した17年3月期業績は、売上高が883億8,700万円で前期比5.2%減、営業利益が58億9,600万円で同1.1%減、経常利益が65億7,100万円で同3.3%増、当期純利益が49億5,100万円で同12.9%増となった。

 自動車部品事業は売上高が403億2,000万円で同5.9%減、営業利益が29億3,700万円で同11.6%減。国内の自動車の補機駆動用伝動ベルトや補機駆動用伝動システム製品は補修市場への販売は前期並みを維持したものの、ベルト非装着車種の増加など自動車メーカーへの販売が減少し、国内全体の販売は減少した。一方の海外は、アセアン地域でスクーター用変速ベルトの販売が増加したほか、タイでも補機駆動用伝動ベルトや補機駆動用伝動システム製品の販売が増加するなど、海外全体では現地通貨ベースで販売増となったものの、円高の影響を受け減収となった。

 産業資材事業は売上高が314億4,600万円で同5.0%減、営業利益が19億9,100万円で同3.5%増。一般産業用伝動ベルトは、中国、アセアン地域の販売が増加したものの、国内、米国の販売が減少し、全体では販売減。運搬ベルトは国内、中国、アセアンで樹脂コンベヤベルトの販売が伸長したものの、収益重視の受注活動により、コンベヤベルトの販売は減少した。

 高機能エラストマー製品事業は売上高が149億1,400万円で同4.5%減、営業利益が2億9,400万円で同61.3%減。精密機能部品は、国内外のOA機器メーカーの減産の影響で、クリーニングブレード、樹脂部品などの販売が減少した。

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