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「伝動ベルトの張力解説~原理を知り管理に活かす~」をテーマに

バンドー化学、ウェビナーを開催

工業用品 2023-11-24

 バンドー化学は11月21日、「伝動ベルトの張力解説~原理を知り管理に活かす~」をテーマにしたウェビナーを開催した。

ウェビナーの様子


 今回は人事部の中村至氏がMCを、産業資材事業部技術部摩擦伝動ベルト設計グループの箕土路拓也氏が講師を務め、①伝動ベルトの張力を知る②張力の重要性を理解する③張力の知識を管理に活かすことができるようになる――を目標に解説した。

 伝動ベルトの原理は「滑車」に極めて近く、「張り側張力」と「ゆるみ側張力」の張力差である「有効張力」が発生することで伝動する。ウェビナーでは、「張り側張力」、「ゆるみ側張力」、「有効張力」、「取付張力」、「ベルト速度」を用いて最適な張力を導き出すにはどうすればいいのかを、具体的な計算式を用いて解説した。

 伝動ベルトには、歯付ベルトと歯付プーリのかみ合わせにより動力を伝達する「かみ合い伝動」、ベルトとプーリ間に生じる摩擦力により動力を伝達する「摩擦伝動」がある。

 かみ合い伝動の場合、ゆるみ側張力がゼロでも動力を伝達できるが、負荷を上げ過ぎると、ゆるみ側のベルトが浮き上がりを起こし、最終的には歯飛び(ジャンピング)が生じて動力伝達ができなくなる。一方、摩擦伝動の場合は、張力が不足するとベルトがプーリを押し付ける力がなくなり、動力を伝達することができなくなる。

 このため、どちらの場合でもベルトの張力管理が重要になる。張力管理方法としては、押しばねによって張り荷重、たわみ量を測定する「ばね式」、加速度センサーによってベルトスパンの振動数を計測する「加速度センサー式」、マイクによってベルトスパンの振動数を測定する「音波式」があり、同社では、ばね式張力計を「テンションメータ」、加速度センサー式張力計を「テンションマスター」という名称で製造・販売している。

 今回のウェビナーでは、テンションマスターによる張力の計測方法を動画などを交えて解説。テンションマスターは、①ベルトスパンの振動数を測定することでベルトの張力を算出②測定した振動数をテンションマスターアプリまたは計算サイトに入力することで張力を算出③騒音等の周辺環境に左右されず、狭い場所でも測定可能④デジタル表示で数値管理が容易⑤振動計としても使用可能――が特徴となっており、加速度センサーをベルトに取り付けるだけで簡単に張力を測定できる。また、「振動数」を「張力」に変換する必要があるが、同社では変換できる専用アプリやサイトで対応している。

 ウェビナーでは最後に、①ベルトを最適に使用するためには適切な張力で取り付けることが必要②張力の測定は適切な測定器を使用・適切な方法で実施する③測定値や確認結果は記録する④ベルトの張力管理・状態管理をすることでベルト本来の伝動能力を発揮できる――と結んだ。

 なお、同社ではベルトの使用目的やサイズ、取り付けレイアウトを入力して使用する伝動ベルト設計サポートプログラムを同社サイト(https://products.bandogrp.com/)で公開している。

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