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セーフティシステムでシナジー最大化図る

豊田合成、芦森工業との資本業務提携を強化

工業用品 2023-07-28

 豊田合成は7月28日、芦森工業との間でセーフティシステム事業に関する資本業務提携の強化に向けて、芦森工業および同社筆頭株主の日本毛織と、それぞれ基本合意書を締結したと発表した。

 エアバッグやシートベルト、ハンドルなどのセーフティシステム製品は、電気自動車や自動運転技術の普及に伴い、機能と性能の進化が求められている。また、世界各地での安全規制の強化に伴う需要拡大が続いている。

 今回の動きはこのニーズに対応したもの。豊田合成では、自動車安全部品や機能製品等を展開する芦森工業と、2021年5月に資本業務提携を締結しており、それに基づく協業を深化・加速させていく考え。相互の事業資産とノウハウを活用することで、開発・設計、販売、調達、生産におけるシナジーを最大化させ、セーフティシステム製品をトータル提案・提供できるサプライヤーを目指す。

 具体的には、①エアバッグとシートベルトの技術・ノウハウの相互補完による一体的な開発と販売拡大②エアバッグとハンドルの営業機能の統合・効率化によるカーメーカーへの最適な提案③安全規制強化(法規・アセスメント)や電気自動車、自動運転車に対応した開発の効率化④部品共通化を基本とする設計仕様の統一⑤部品の最適調達⑥両社の生産拠点、生産設備、評価設備などの相互活用――を行う。

 なお、資本提携においては、日本毛織が保有する芦森工業の普通株式86万9400株(自己株式控除後の発行済普通株式の14.48%)の豊田合成への譲渡に向けた基本合意に至った。譲渡が完了した場合、豊田合成が保有する芦森工業の普通株式は170万3,500株(同28.36%)となる予定。

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