摩擦伝動ベルトの省エネ講座
バンドー化学がウェビナー開催
工業用品 2023-06-26
バンドー化学は6月21日、「摩擦伝動ベルトの省エネ講座~省エネメカニズムと適切な張力管理~」をテーマにしたウェビナーを開催。産業資材事業部技術部伝動ベルト設計グループの濵﨑裕太主事が講師となり、CO2排出量の削減に貢献できる省エネ摩擦伝動ベルトについて解説した。

ウェビナーの様子
ウェビナーは、①省エネの課題と解決策②摩擦伝動ベルトにおける省エネの仕組み③省エネ製品「省エネレッド」「省エネパワーエース」について、および他社製品との比較④省エネ摩擦伝動ベルトの使用上の注意点⑤省エネ診断の使い方--の順で進行した。
②については、伝動ベルトのエネルギー損失の要因として「ベルト曲げ応力による損失」「軸受け抵抗による損失」「ベルトがプーリに食い込む際の損失」「ベルト弾性スリップによる損失」「ベルト振動による損失」と説明。その中でも特に「曲げ応力」による損失が最も大きく、これを低減すれば省エネに繋がる。
同社の「省エネレッド」「省エネパワーエース」はベルトに切り込みを入れる加工(ノッチ加工)を行うことで、ベルトを曲げやすくし、曲げ応力によるエネルギーロスを低減させるという。
そのほか、従来品に比べスリップ率が低いため伝動能力が向上。ノッチ加工により曲げ剛性が低減され、屈曲耐久性が向上し、ベルトにクラック(ひび割れ)が発生しにくくなるという。
④使用上の注意点については、プーリを正しいアライメントで使用することと、ベルト管理が重要と解説。伝動ベルトは適切な張力で管理することで100%のポテンシャルを発揮し、張力が高過ぎたり、低過ぎたりすると、ベルト寿命が縮まり、伝動効率も悪くなるという。
張力を適正に保つために、張力計の使用を推奨。加速度センサー式張力測定器「テンション・マスター」を紹介した。
同社では、今回のウェビナーで、「摩擦伝動ベルトの省エネメカニズムや、省エネ効果を発揮するための重要なポイントである張力管理法を学んでほしい」としている。
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