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微生物使い廃棄物削減へ

豊田合成、排水処理技術強みのスタートアップに出資

工業用品 2023-06-08

 豊田合成は、生産工程で生じる廃棄物の削減に向け、微生物を用いた排水処理事業を展開する名古屋大学発のスタートアップ、フレンドマイクローブ(名古屋市、蟹江純一社長)に出資した。

 フレンドマイクローブが構築した排水処理システムは、食品工場などで使用される動植物油を微生物により短時間で分解することで、油性産業廃棄物の9割以上の削減や悪臭を減らす効果等の活用実績がある。今後、より処理が難しい工業排水の油分(鉱物油等)も、動植物由来の油と同様に分解できることが期待されている。

 豊田合成では、長期環境目標として、2050年までの廃棄物の極小化を目指している。今後、同社との連携により、ハンドルの成形工程や金型の切削工程などから出る鉱物油の分解技術の実用化を図り、環境負荷の少ない持続可能なモノづくりを推進していく。

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