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テクノプラザかつしかで今年初となる対面で

葛飾ゴム工業会、インボイス制度の勉強会を開催

工業用品 2023-02-06

 葛飾ゴム工業会(牧野秀徳会長=太陽ゴム工業社長)は1月30日、テクノプラザかつしかで今年初となる対面による勉強会を開催し、11人が出席した。

あいさつする牧野会長


 今回の勉強会は、葛飾ブランドの「葛飾町工場物語」事務局長として、工業会の地元葛飾区をはじめ多くの中小企業の現場調査の経験を活かし、「町工場専門の社労士」として好評を得ている、東京都社労士会葛飾支部所属の三原明日香社労士を講師に「インボイス制度を理解して協力工場や内職技術をしっかり継承させていく」ことを目的として行われた。

 勉強会の冒頭牧野会長は「インボイス制度は、免税対象者などへの対応が課題との意見も聞かれる。そのため税理士ではなく、社労士の立場として異なった視点で同制度に関して細かく解説してもらうために、『葛飾町工場物語』事務局長として区内中小企業の実情に詳しい三原社労士に今回講演を依頼した。同制度に関しては、細かい面でまだ理解できない点が多々あると思うので、大いに参考にしてほしい」とあいさつした。

 講演で三原社労士は、「インボイス制度基本のおさらい」から講義をはじめ、「インボイス制度で重要な考え方が『仕入額控除』」、「煩雑な事務負担を軽減する簡易課税制度」、「10月から必要となる『適格請求書』に記載するもの」、「免税事業者との取引で注意しなければならないこと」、「相手が免税事業者の場合は仕入額控除ができない」、「適格事業者になるよう要請したのに取引価格の交渉に応じないのはNG」、「取引先を変えるのは下請法違反?」、「インボイス導入により、免税事業者は廃業の危機に陥る」、「特例措置を利用して適格事業者になることを要請する」、「取引先が免税事業者のままでも経過措置で乗り切る」など、制度のうち協力工場や内職技術職を対象とした項目を主体に、基本的意味や留意点に関して、図表などを用いて分かりやすく解説した。

 さらに葛飾ゴム工業会として質問があった「展示会・販売会での売り上げはどうなるのか」、「非営利団体が出す領収書で気を付けること」などに対しても細かく解説した。

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