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パナソニック、名大、阪大と共同で

豊田合成、GaNパワー半導体開発が環境省CO2削減事業に採択

工業用品 2022-04-28

 豊田合成は、窒化ガリウム(GaN)を用いた次世代パワー半導体(GaNパワー半導体)の開発において、環境省の「令和4年度革新的な省CO2実現のための部材(GaN)や素材(CNF)の社会実装・普及展開加速化事業」に、パナソニック、名古屋大学および大阪大学と共同で選ばれた。

 同プロジェクトでは、豊田合成と大阪大学、パナソニックが開発する、高品質・大口径かつ電気抵抗の低いGaN基盤を活用し、「大電力と高速動作を両立」できる縦型GaNパワー半導体素子を開発する。名古屋大学では、これらの素子を用いた高効率GaNインバータを開発、BEVに搭載して実機実証し、産官学でCO2削減効果の検証を進めていく。

環境省のプロジェクトにおけるGaNパワー半導体の開発プロセス


活用領域のイメージ



 パワー半導体は、産業機器や車、家電などの電力制御に幅広く使用されている。現在、社会全体でカーボンニュートラル実現に向け、再生可能エネルギーや電動車の電力制御時の電力ロスを低減できる次世代パワー半導体の普及拡大が期待されている。その一つであるGaNパワー半導体の実用化に向け、豊田合成では青色LEDやUV-C(深紫外線)LEDで培ったGaNに関する知見を活用し、産官学連携で開発を進めている。

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