ゴム、樹脂、パッキンに特化し高性能を安価に
北川鉄工所、加工時間4分の1に短縮するウォーターカッター「APLCシリーズ」を開発
工業用品 2021-02-08
北川鉄工所(広島県府中市、北川祐治会長兼社長)は、ウォーターカッターの新シリーズ「APLCシリーズ」を開発し、積極的な拡販を図っている。
同社では約30年前からゴム、樹脂、パッキンの加工に特化したウォーターカッターを販売し、業界内で高い評価を得てきた。今回、以前から要望のあった安価でコンパクトな機種として、同シリーズをラインアップに追加した。
新開発の「APLCシリーズ」は、対象ワークを絞り込んだことで、高機能ながら低価格を実現している。同シリーズには、切断範囲1,300ミリ×1,300ミリと、同2,000ミリ×1,300ミリの2機種あり、用途に応じて選択できる。
主要特徴としては、①高性能のNC装置を装備し、複雑な形状でも高速で高精度な加工に対応できる②必要な機能を最小限に抑え、機械価格を従来機の約半分に設定③専有面積を従来機の約半分に抑えることで省スペース化を実現④作業性を考慮しテーブル高さを700ミリに設定し、ワークのピックアップが容易に行える⑤操作性や視認性を重視して15インチカラーLCDタッチパネル式を採用し、専用画面で直感的に操作ができる⑥ゴム、樹脂、パッキンの加工に特化した専用CAD/CAMの「CutPartner Light」を搭載している。このCAD/CAMは、さまざまな形状・材質に対応する加工条件をデータベース化。プログラム作成に活用することで、誰でも簡単に操作できる⑦メンテナンス面では、消耗品交換はユーザー自身でも行えるようにメンテナンストレーニングを実施。また、消耗部品の供給やサービス対応も万全な体制を整えている⑧顧客のニーズに一層的確に合致する機種にするため、ジョイントシートの巻クセを短時間で取り除く装置など、多数のオプション仕様を揃えている。
これらの特徴により「APLCシリーズ」は、例えば厚み3ミリのジョイントシートを加工した際の時間対効果をカッティングプロッターと比較した場合、一般的な4軸制御カッティングプロッターが加工に掛かる時間が約110分に対して、「APLCシリーズ」は約25分と、4分の1以下に短縮でき、作業効率の大幅な向上が可能になる。
さらに超硬刃などが不要で刃折れや摩耗が無い、無人運転可能で人件費を低減、といった特徴もあり、ランニングコスト削減が図られる。
北川鉄工所では拡販の一環として、本社でプライベートショーを1月下旬から開催しており、来場者から高い評価を得ているという。なおプライベートショーは、来社が厳しいユーザーにはオンライン工場見学でも対応している。
問い合わせは北川鉄工所新事業推進本部(広島県府中市元町77-1、電話0847・40・0553)まで。
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