「APLCシリーズ」
北川鉄工所×石原パッキング工業、ウォータージェットに反響
工業用品 2022-06-14
北川鉄工所(広島県府中市、北川祐治会長兼社長)が昨年リリースしたウォータージェットの新シリーズ「APLCシリーズ」が、販売を伸ばしている。同シリーズの特徴である低価格・省スペース・スピード加工が高評価を得て、想定以上の反響(北川鉄工所)を得ているという。
同シリーズは、ゴム・樹脂・パッキンなどの薄物加工に特化した、リーズナブルでコンパクトなバリューモデルとして2021年春に市場投入された。
同社では、発売当初はウォータージェットを初導入する企業の増加を期待していた。その後、従来機には及ばないながらも高い精度を維持したまま、省エネ・省スペース化などへの貢献が反響を呼び、すでにハイエンドモデルを多数保有している大手企業からの問い合せも、数多く寄せられているという。
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北川鉄工所では、顧客であるゴムパッキン業界大手・石原パッキング工業(岡山県岡山市東区)の石原和典社長に、「APLCシリーズ」導入に関して、設置後の感想などを聞いた。
「北川さんとの付き合いは約30年。1994年に1台目を導入し、今回のAPLCで8台目の導入となる。過去7台は、5軸・超精密・アブレシブ・ベルトコンベヤタイプなど、全て仕様の異なるハイエンドモデルで、各々の機種の特徴に合致した運用をしており、生産の主力機として大変満足している。今回、北川さんから使い勝手の良いコンパクトなモデルを開発したと聞き、すぐに検討に入った。当社最前線の東京工場にはカッティングプロッターが2台ある。このうち1台を広島工場に移設することになり、コンパクトなAPLCであればその空きスペースにも入るということで、東京工場への初のウォータージェット導入を決めた。これにより、今まで岡山本社に依存していた複雑形状や精度もの、30ミリまでの厚板ゴムやウレタンが東京でも加工可能となり、関東でも短納期に対応できることで、お得意様にも高評価を頂いている。何より、加工の幅が広がったことで仕事の幅が広がったと営業が一番喜んでいるのではないだろうか」
北川鉄工所では、今後も積極的なウォータージェットの拡販と技術力向上に注力していく予定。「石原パッキング工業さんと言えば、加工技術の高さでよく知られている。品質基準が非常に厳しいため、機械に求められる要望も高い。そのためAPLCの導入を検討しているとお聞きした時、当社ではエンジニアが一番喜んでいた」(北川鉄工所)。
北川鉄工所では、今回紹介したウォータージェットを体感できるプライベートショーにも対応している。
問い合せは北川鉄工所・新事業推進室(電話0847・40・0553)まで。
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