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売上高、経常利益とも前年度を下回る

日本ゴム工業会、74社回答の経営指数調査

工業用品 2020-11-09

 日本ゴム工業会は、10月29日に開催した第21回幹事会で、会員企業の経営指数調査の結果を明らかにした。6月に調査したもので、会員97社を対象にし、そのうち回答のあった74社について集計した。

 74社の業種別は、自動車タイヤ4社、工業用品44社、はきもの4社、その他22社で、従業員規模別では3,000人以上6社、1,000~2,999人6社、300~999人20社、100~299人23社、99人以下19社。

 回答会社単体での令和元年度の決算数値を対象にし、収益性、資本構成、生産性に関する11種目の指数について集計した。その中から、売上高と経常利益、従業員1人当たりの主要指数を取り上げる。

 74社合計の売上高は3兆4,874億円で前年度比1.2%減となり2年ぶりに減少した。そのうち自動車タイヤは1兆9,134億円で同2.4%減、工業用品が1兆1,391億円で同0.1%減、はきものが386億円で同1.1%減、その他が3,964億円で同2.0%増だった。増収企業が26社で全体の35%、減収企業が48社で同65%。

 74社合計の経常利益は4,100億円で前年度比4.2%減。2年連続で前年度を下回った。そのうち自動車タイヤは3,108億円で同2.0%増、工業用品が775億円で同21.6%減、はきものが6億円で同38.5%減、その他が211億円で同11.2%減だった。増益企業が27社で全体の36%、減益企業が47社で同64%。

 売上高経常利益率(加重平均)は総平均が11.8%、自動車タイヤが16.2%、工業用品が6.8%、はきものが1.6%、その他が5.3%だった。

 従業員1人当たりの付加価値額は総平均が1,802万円で前年度比2.7%減、自動車タイヤが2,300万円で同1.0%減、工業用品が1,391万円で同7.2%減、はきものが801万円で同7.6%減、その他が1,296万円で同0.9%減。

 また1人当たりの人件費は総平均が851万円で同1.0%減、自動車タイヤが896万円で同0.7%減、工業用品が838万円で同1.8%減、はきものが585万円で同2.7%減、その他が744万円で同0.7%増だった。

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