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20年3月期第1四半期業績

アキレス、産業資材事業は増収増益

工業用品 2019-08-08

 アキレスが8月8日に発表した20年3月期第1四半期(19年4-6月)業績は、売上高が192億7,400万円で前年同期比2.1%減、営業利益が2億3,600万円で同32.6%減、経常利益が3億5,400万円で同33.8%減、純利益が2億8,500万円で同26.9%減となった。

 セグメント別のうち、プラスチック事業は売上高が94億6,400万円で同3.8%減、営業利益が7億6,400万円で同19.4%減。車輌内装用資材は、国内向けは前年並みを確保したが、中国・北米向けは自動車マーケット減速の影響を受けたことで全体としては減収。フイルムは、半導体市況低迷の影響と欧州向け窓用の苦戦により減収。農業分野は、一部地域で昨年の台風被害の復旧が遅れたことにより減収。 建装資材の床材と壁材は、製品値上げと新柄投入の効果により増収。引布商品は、G20サミット警備ボートの受注や中国向けゴムボート材料の受注増により増収となった。

 産業資材事業は売上高が73億6,400万円で同2.5%増、営業利益が4億7,600万円で同9.0%増。ウレタンは、寝具・車輌・雑貨用など主力製品が好調に推移し増収。断熱資材のシステム製品は倉庫など建築物件向けの販売増、スチレン製品はブロック加工品の販売増により増収。パネル製品は畜産向けが前年好調だった反動を受け、ボード製品も建築向けが苦戦し、断熱資材全体では減収。工業資材は、北米向けシリコンウエハー搬送用部材の輸出が増加し増収となった。

 業績予想を下方修正
 また同社は同日、20年3月期第2四半期業績予想および通期業績予想の下方修正を発表した。

 それによると、第2四半期業績予想については、売上高は、シューズ事業、プラスチック事業の車輌内装用資材部門やフイルム部門、産業資材事業の断熱資材部門などにおいて、受注減により計画を下回る見通しとなり、前回予想値を下回る見込み。また、利益面では、減収の影響により営業利益、経常利益が下回る見込み。純利益は上記の要因に加え、第2四半期に見込んでいた特別利益(保険金収入)の発生が第3四半期にずれ込む見通しのため前回予想値を下回る見込みとしている。

 通期業績予想については、第2四半期の見通しを踏まえて、売上高、営業利益、経常利益、純利益の修正をする。

 ■第2四半期業績予想
 売上高=400億円(前回予想415億円、増減率3.6%減)◇営業利益=5億円(同9億円、同44.4%減)◇経常利益=7億円(同11億5,000万円、同39.1%減)◇純利益=5億円(同12億円、同58.3%減)

 ■通期業績予想
 売上高=850億円(同870億円、同2.3%減)◇営業利益=17億円(同23億円、同26.1%減)◇経常利益=21億円(同27億円、同22.2%減)◇純利益=19億円(同23億円、同17.4%減)

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