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耐熱・難燃・耐油・柔軟に優れる素材で自動車分野に訴求

三和化工、発泡素材の新製品で新規需要開拓図る

工業用品 2018-07-23

 三和化工は発泡素材の新製品3種と開発中の製品2種の新規用途開拓を進めている。同社は発泡ポリエチレンと合成ゴムスポンジの専業メーカーで、多品種・小ロット対応を強みに事業展開している。昨年「ここ掘れプロジェクト推進室」という社内組織を立ち上げ、新規需要の開拓に取り組んでおり、これら製品の提案もその一環だ。

 今回の提案する製品で、特に注力しているのが、現在開発中の「オプシーラーOPF-100FR」。EPDMを基材にした連続発泡素材で、フッ素ゴム塗料を含浸させることで、素材の持つ本来の柔らかさを維持したまま、耐熱性、耐油性、難燃性にも優れる。

オプシーラーOPE-100FR フッ素ゴム塗料含浸前


オプシーラーOPE-100FR フッ素ゴム塗料含浸後


 耐熱性については、180℃という高温環境下(22時間加熱)でも寸法変化がほとんどなく(寸法変化率マイナス3.3%)、引張強度、伸縮性も変らず維持する。耐油性に関しても、各種オイルに浸漬してもほとんど膨潤しない。難燃性は垂直燃焼試験、水平燃焼試験ともに適合している。

 またフッ素ゴム発泡製品に比べ価格を約4割抑えることができるためコストパフォーマンスにも優れている。

 用途は、耐熱・難燃・柔軟という特性を活かし、自動車部品や鉄道車両、ロボット、パソコン、通信機器などへの採用に期待している。

 同じく開発中の「オプシーラーOPA-150」は、EPDMよりも高い耐熱性を持つエチレンアクリルゴム(AEM)を基材とした連続気泡発泡体で、耐熱性に加え、耐油性、耐候性に優れる。硫黄を使用しない架橋のため金属腐食もし難くい。シリコーンゴムやフッ素ゴムより低コストというのも大きな特長。耐熱性については120℃で加熱しても変化率が1%以下で、最高170℃まで対応できると言う。

 また吸音性に優れる点も特長のひとつで、特に低周波音域での吸収性が高い。耐熱性に優れるため、自動車のエンジン回りやボイラーなどへの使用に適している。

 「OPA-150」は年内に、「OPF-100FR」は1年後をめどに上市する予定。

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