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【特集】ゴム・樹脂ホース

住友理工ホーステックス/住理工ホース販売、高圧ホース伸長

工業用品 2017-11-21

 住友理工の産業用ホース事業は住理工ホーステックスが承継し、製造および海外販売(建設機械用の国内直需販売を含む)は同社が、国内販売全般を住理工ホース販売が担当している。主な取り扱い品目は高圧ホースと搬送用(布巻き)ホースの2種で、建機や工作機械等に使用される高圧ホースは国内外に向けて、気体・液体・土砂等を流す搬送用ホースは国内を中心に展開している。製造拠点は綾部(京都)、中国(安徽省合肥市)、インド(ニムラナ)の3拠点。現在は高圧ホースの一部を小牧(愛知)でも製造しているが、18年度中には綾部に完全移管する計画だ。

住理工ホーステックス、上期ベースで過去最高の増収に

 住理工ホーステックスの18年3月期上期(4-9月)業績は前年同期比2桁の増収となり「上期ベースでは過去最高を更新した」(同社)。業績を牽引したのは建機向けの高圧ホースで、海外、特に中国で建機増産の動きがあったことに加え、「ユーザーからの品質要求が上昇しており、それに伴い日系品質の評価が高まったことで需要が増加した」(同)。また、昨年発足した中国の代理店会「共翔会」により現地でのグループ認知度が向上、代理店数も数十社にまで増加しており、販売網が中国全土に拡大したことも業績に寄与した。

 建機用の需要は米国、欧州でも底堅く、日本国内も建機生産の好調を受けて堅調。「排ガス規制に伴う需要減を見込んでいた8月以降も旺盛な需要が続いている」(同)。

 同社では今年度末まではこの好調が続くとみて、これらの需要を着実に取り込むとともに、中国以外のインド・欧州などでも販売を強化。建機用に加え、工作機械やフォークリフト用などにも積極的に拡販することでさらなる売り上げアップを図る。

 足元では旺盛な需要を背景に一部製品で供給がタイトになっているが、「比較的余裕のあるインドを中心に3拠点間で不足を融通し合いながら対応していく。それにより、各拠点で生産平準化を図る」(同)方針。営業・製造面での施策を進めることで、今年度下期は過去最高を更新した上期以上の増収の達成を見込んでいる。

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