日本ゼオンは、グループ企業のAurora Microplatesと開発した細胞培養用マイクロプレート(製品名=CELLAZIP)が、米国の Laboratory Robotics Interest Group(LRIG)主催の「 Spring Expo NYC」 で、Best in Showcase Award を受賞したと6月22日に発表した。ゼオングループの同賞受賞は初となる。

Aurora社のJeff Carlson氏



 LRIG は、製薬・バイオ・研究機関の自動化技術関係者が多く参加する業界団体で、米国各地で関連企業や研究者が集まる展示会を開催している。今回受賞した Best in Showcase Award は、LRIGが主催する展示会に出展した企業の技術・製品の中から、革新性や科学的・技術的価値、実用性、ユーザーベネフィット、プレゼンテーション品質の観点で表彰される。

CELLAZIP


 CELLAZIPは、同社独自素材のシクロオレフィンポリマー(COP)と独自コート剤を用いた細胞培養マイクロプレートで、創薬開発に使用される。製品特長は次の通り。①COPの特性である高透明性や高平坦性に加え、低自家蛍光性を活かして、より鮮明な画像・撮画時間短縮を実現する②ロット間のバラつきが少なく、独自開発したコート剤による均一な表面状態を維持する③常温保存で最大1年保存できる④開封後すぐに使用でき、煩雑なコーティングの手間を削減できる。こうした特長により、2026年5月にニューヨーク州で開催された展示会では、約30社の出展社の中から、特に優れた技術・製品として高く評価された。

 同社では中期経営計画STACE30で、重点的に注力していく成長4分野のひとつに「医療・ライフサイエンス分野」を掲げている。その中で、COPの成形品である細胞培養プレートを次期成長ドライバに設定し、対象市場成長を上回る拡大を見込んでおり、今回の受賞を契機にマイクロプレートの開発をさらに加速させていく考えだ。