日本ゼオンは8月24日、九州大学発新興のJCCLと、CO2吸収剤の性能向上及び量産化技術、CO2分離回収装置の大型化に向けて共同開発契約を締結し、実務を開始したと発表した。

 JCCLは、世界的な課題となっているCO2排出量の削減に向けて、高性能なCO2吸収剤の製造や、低コストなプロセスを実現するCO2回収装置の設計・製造を手掛けている。

 このCO2回収装置は、吸収剤で高効率に吸収したCO2を、40~60℃の低温蒸気によって容易に脱着・回収できることが特長。エネルギー源に未利用排熱を活用したり、温度が一定のままでも低圧蒸気でCO2回収が可能なため、熱エネルギーの節減および、CO2の回収コスト低減への寄与が期待されている。

 両社は共同開発を通じて、JCCLが保有するCO2分離回収に関するプロセス設計をワンストップで提供可能な技術基盤・開発力と、日本ゼオンがポリマーデザインカンパニーとして培ってきた材料設計・量産化技術を融合させてCO2分離回収製品の開発を加速し、早期の社会実装を目指すことにした。

 日本ゼオンは今回の共同開発によって、中期経営計画 「STAGE30」の中で成長4分野の1つに掲げた「GX」の取り組みがさらに前進していくとみている。今後もスタートアップとの事業共創を展開して、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく考えだ。