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地域貢献で持続可能な農地活用

フコク物産が山形でコメ作り

商社 2021-11-24

木部社長


 フコク物産(木部美枝社長)のグループ企業であるフコク物流・山形営業所が、地元の農家と協同でコメ作りに着手した。

 「もともと“食”について興味はあった。フコク物流・山形営業所がある南陽市では、つや姫のように代表的なブランド米がある。その一方で農業従事者の高齢化が進み跡継ぎがいない農家が増えてきた。そこで地域に根差す企業として何か役に立てないかと考えた。コメ作りは地域貢献と食の安全・安心を前提とした持続可能な農地活用になり、SDGsにもつながる。非常に意義があると思っている」(木部社長)。

「つや姫」などの田んぼ


 今年5月に農地法の許可を取得し、農業法人化をする必要もなくなったこともコメの生産に向けたスピード感を高めた。まず、12ヘクタールの田んぼを借り上げた。今秋には、山形県を代表するブランド米の「つや姫」「雪若丸」「はえぬき」を合わせて7.5トンの収穫に成功している。

 実際の運営はフコク物流・山形営業所内に設立した農業課が担当するが、コメ作り農家とも提携し組織化した。メンバーには地元に5人しかいない「つや姫」のマイスターが1人加わっている。「味や品質はもちろん本当においしいコメが採れた」とご満悦な木部社長だが、夢はさらに膨らむ。「いずれは農業から加工、販売・サービスまで包括した6次産業まで関われるのが理想。これからも山形県や南陽市とコラボして地域共生に力を注ぎたい。地場の雇用も増やせると考えている。当社グループでは障がい者雇用の経験値もあるので、そういった方の雇用も担っていく。さらにSDGsを踏まえたうえで農業に関わっていきたい。将来は太陽光発電の下で農業をしている可能性もある」(同)。

 同社では、順次農作物の種類も増やしていきたい意向だ。すでにキャベツも小規模ながら手掛けたという。無農薬野菜で“食”の安全性を第一に付加価値化に努める。

 フコク物産はこれまで「開発型企業」を掲げ、高い信頼と実績を積み上げてきた。そのDNAを今度は「地域共生循環型農業」に活かし、プラットフォーム作りに努めていく方針だ。

キャベツ畑

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