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持続可能性に関する活動を確認

タイヤCEO会議がオンラインで開催

タイヤ 2021-11-24

 世界を代表するタイヤメーカーの最高経営責任者(CEO)は、オンラインでタイヤ産業プロジェクト(TIP)のCEO会議をオンラインで開催した。

 今回参加したのは、ブリヂストン、コンチネンタル、グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー、ハンコックタイヤ、クムホタイヤ、ミシュラングループ、ピレリ アンド シー、住友ゴム工業、TOYO TIRE、横浜ゴムの10社。

 CEO会議は、2年に一度開催され、CEOはTIPが取り組む持続可能性に関する活動の進捗・成果を確認するとともに、その後2年間の活動計画を承認する。今回のCEO会議で確認された主な活動の進捗・成果は次の通り。

タイヤ産業としてサステナビリティに貢献するためのセクターロードマップを発行

 5月にバリューチェーン上のステークホルダーと協働し、セクターロードマップを発行。国連の持続可能な開発目標(SDGs)に照らし合わせ、タイヤ産業としてSDGsのどの目標に最も影響があり、貢献できるかを特定し、その実現に向けた取り組みの方向性を示している。

タイヤ生産における主要な環境パフォーマンス報告書を更新

 TIP参加企業のタイヤ生産における主要な環境パフォーマンス指標を掲載した最新の報告書を発行。セクターロードマップの内容が持続可能なモビリティ社会の実現に向けて重要であり、SDGs達成には環境パフォーマンス指標の活用継続が必要とした。

タイヤと道路の摩擦により発生するタイヤ摩耗粉塵(TRWP)の科学的な研究の進展と効果的なコミュニケーションの継続

 TRWPに関するすべての調査結果や関連情報が閲覧可能な新しいウェブサイトを開設。また、化学物質マッピング研究の結果が報告された。2022~2023年の活動計画として、①TRWPに関する暴露・危険性評価の継続②科学的手法を開発し、規格化を進めることによる学術界への貢献が承認された。

ステークホルダーとのエンゲージメントを通じた効果的な廃タイヤマネジメント(ELT)

 TIPはELTステークホルダーワークショップを実施し、またELTマネジメントのためのツールキットを発行。TIPは今後もELTマネジメント向上に向け、ELT関連データやベストプラクティスなどをステークホルダー間で共有できるデジタルプラットフォームを形成することが承認された。

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