2021年12月期第1四半期業績
クリヤマホールディングス、アジア、北米事業好調で増収増益
商社 2021-05-12
クリヤマホールディングスが5月12日に発表した2021年12月期第1四半期(1~3月)業績は、売上高が145億4,400万円で前年同期比4.3%増、営業利益が12億9,500万円で同34.8%増、経常利益が14億3,100万円で同23.1%増、純利益が9億9,400万円で同19.7%増。北米事業およびアジア事業が好調に推移し、増収増益なった。
セグメント別では、アジア事業は売上高が73億2,200万円で同0.3%減、営業利益が9億4,400万円で同5.5%増。そのうち、産業資材事業は売上高が45億9,900万円で同14.9%増、営業利益が7億1,200万円で同38.2%増。建機・農機メーカー各社の生産台数がコロナ禍以前の水準まで回復したことで、尿素水識別センサーや尿素SCR用モジュール・タンクなどの受注が好調で販売は増加。また、中国で建機メーカーの増産が続いたことで中国子会社の現地販売が増加した。
スポーツ・建設資材事業は売上高が25億7,000万円で同19.4%減、営業利益が2億4,900万円で同40.3%減。文教施設の改修や新設物件の受注が増加したことで、陸上競技用「モンドトラック」や体育館用床材「タラフレックス」の販売が好調だったが、大型商業施設などで設備投資が低迷し、「スーパー・マテリアルズ」の販売が減少したことが響いた。
その他事業は売上高が1億5,100万円で同4.3%増、営業損失が1,700万円(前期は3,800万円の損失)。イタリア製スポーツアパレル「MONTURA」のオンライン販売や販促イベントで増収となったが、営業費用を吸収するには至らなかった。
北米事業は売上高が62億3,100万円で同8.8%増、営業利益が4億7,400万円で同95.8%増。ワクチン接種の普及で外食産業が回復基調となったことで飲料用ホースの販売が増加。農業、インフラ分野が引き続き堅調に推移したことに加え、DIY需要や巣ごもり需要で住宅外壁塗装用ホースや屋外プール用ホースの受注が好調だった。
欧州事業は売上高が9億9,100万円で同12.7%増、営業利益が1億1,400万円(前期は3,300万円の損失)。新型コロナウイルスの感染再拡大で欧州、南米諸国で行動制限が強化延長されたが、スペインとアルゼンチンに拠点を置く製造販売子会社は消防機関向け消防用ホース・ノズルや農業分野向けレイフラットホースの受注が好調だった。
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