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「基礎研究」「先行開発」「製品開発」全て行える拠点

【工場探訪】日本ミシュランタイヤ・太田サイト

タイヤ 2017-09-05

グループで唯一冬タイヤの基礎研究を実施

氷上性能を測定する「室内アイス試験機」


 主な活動内容は乗用車用、LT用の「製品開発」やスタッドレスを含む冬タイヤの「基礎研究」、将来製品の性能やデザインの「先行開発」で、タイヤの性能研究や車上性能評価を含むOEM、レース活動のサポートなども行う。なかでも、冬タイヤの基礎研究を行えるのはグループ内でも唯一で、同サイトでの研究開発データが世界中の拠点で活用されている。

 なぜ、冬タイヤの拠点が日本に置かれているのかについては、「日本の冬道はアイスバーンなど多種多様で、非常にチャレンジングな環境にある。また静粛性などユーザーからの要求レベルも高い。これらに対応することで冬道に対する知見が積み重なり、スタッドレスだけでなく、冬タイヤ全体の研究拠点として認められた」(同)としている。

 今回見学したのは、冬タイヤの研究開発設備の「室内アイス試験機」と、様々な部材を自由に組み合わせてタイヤを試作できる「試作タイヤ製造設備」の一部。

 最初に見学した「室内アイス試験機」が置かれている部屋は、室内温度が氷点下に保たれている(見学時は-2℃、実験時は-10℃以下)。試験機本体はインナードラム型で、ドラム内側に氷を張り、その上にタイヤを接触させてドラムを高速回転させることでデータを計測する。ドラムは直径5m、幅1m、円周15mほどの大きさで、主に氷上でのブレーキ性能やトラクション性能などが測定できる。最大の特長は氷の再現性。冬のテストコースで実施する場合は、時間の経過とともに氷の状態が変化してしまうが、同設備ではいつでも同様の氷が再現でき、季節を問わず同じ条件での測定が可能となる。

 また「タイヤ1本での試験なので、装着車両の影響を受けず、タイヤそのもののポテンシャルが計測できる点も強み」(同)となっている。

「試作タイヤ製造設備」の一部


 続いて訪れた「試作タイヤ製造設備」は、「練り」から「検査」工程までタイヤ製造の一貫した工程を揃えており、「それぞれの工程で技術者の好きな素材を自由に試行できる」(同)。見学したのは、成形工程の一部から生タイヤを製造する工程で、特殊部材を通常とは別の位置に貼り付けるなどのデモンストレーションを行い、自由度の高さを訴求した。

 同社では「この様なフレキシビリティの高い設備は開発にあたり相当のメリット」としており、サイト内のスペシャリスト達とこの様な恵まれた設備環境が組み合わさることで、ミシュランの高性能・高付加価値製品が誕生していることを実感できた。

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