ゴム関連企業16年度売上高100社ランキング、増収48社で前年度より11社増

　ゴム報知新聞は、2016年度全国ゴム関連企業の業績を7－8月にかけて独自に調査した。それによると上位100社（単体）のうち増収だったのは48社と全体の半数を占めた。15年度は37社だったので、16年度は増収企業が11社増えたことになる。増収企業のうち2ケタ増収は42位のNOKエラストマー（前期比11.9%増）、43位の帝都ゴム（同13.4%増）など7社で、15年度の2社から増加した。

　利益面を見ると、営業増益が50社（前年度28社）、経常増益が53社（同32社）、当期増益が44社（同32社）となった。営業、経常、当期とも増加したのは34社（同18社）。増収増益（営業、経常、当期とも）を達成した企業は、オカモト（9位）、信越ポリマー（12位）、倉敷化工（23位）、タイガースポリマー（25位）など19社（同12社）となった。

　16年度は、国内自動車生産の低迷や中国の過剰設備による成長鈍化、資源間需要が低調に推移したことで、ゴム関連企業の業績も伸び悩んだ。一方で米国を中心とした海外市場は堅調で、原材料価格の低位安定の影響もあり好業績を上げた企業も目立った。

　売上高上位10社は、ブリヂストン、住友ゴム工業、豊田合成、横浜ゴム、NOK、東洋ゴム工業、住友理工、イノアックコーポレーション、オカモト、アキレスの順。顔ぶれは15年度と同じで、豊田合成（4→3位）とNOK（6→5位）、オカモト（10→9位）が順位を一つ上げた。

　上位100社の合計売上高は3兆9,554億2,300万円で前年度比5.1%減、上位50社では3兆7,156億3,600万円で同5.4%減、上位10社では2兆8,436億4,600万円で同6.6%減となった。

　連結業績では35社中14社が増収した。そのうち2社が2ケタ増を達成した。増益（営業利益、経常利益、純利益ともに増）は12社で、増収増益達成企業は9社。15年度は、増収企業が36社中27社で、2ケタ増が4社。増収増益は10社だった。

　◆ゴム企業業績調査のランキングおよび分析編については、姉妹誌「月刊ラバーインダストリー」9月号で特集しています。