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北米事業、増産投資の方向で検討

【新社長インタビュー】西川ゴム工業社長福岡美朝氏、次世代経営層の育成図る

工業用品 2017-09-04


 西川ゴム工業は今年6月、西川正洋社長(69)に代わって、福岡美朝常務(64)が社長に昇格した。福岡新社長は造船業界出身という経歴の持ち主で、1989(平成元)年西川ゴムに入社して以来、総務など管理畑を歩んできた。「西川会長からは次世代経営層の育成を託されており、それが社長としての私の役目だ」と、次のように話す。

 ■神戸商船大学出身
 1976(昭和51)年神戸商船大学を卒業して、10年余り広島県三原市にある造船所に勤務した。エンジニアとして就職したが、その後技術的な営業活動に転じ、主に発展途上国を担当するなど、営業で全世界を駆け回った。海運が盛んなニューヨーク、ロンドン、香港、ギリシャの他アルジェリア、キューバ、ペルーなども訪れた。

 その後、造船不況のあおりを受け、会社は大手の造船会社に経営権を譲渡することになったため、社長と二人で貿易会社を設立した。ちょうどその頃、西川ゴムが三原市に工場を設立し、人材を求めているという話を聞き、思い切って89年8月に入社した。36歳の時だった。

 ■総務畑中心に歩む
 造船から自動車部品と、まったく違う業界に身を転じたが、エンジニアとしての経験を生かし、入社後2年間は三原工場で現場の改善活動に関する仕事に従事。91年から本社総務部に移り、以来総務畑を中心に歩んできた。

 ここ10年ほどは管理本部長としてコンプライアンスやハラスメントなど、コーポレートガバナンス体制の推進・強化を行ってきた。

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