北米事業、増産投資の方向で検討
【新社長インタビュー】西川ゴム工業社長福岡美朝氏、次世代経営層の育成図る
工業用品 2017-09-04
■2020年ビジョンを推進
今回のトップ交代は、変化する国内外の外部環境などに迅速に対応し、経営体制の強化を図ることや、現在取り組んでいる2020年ビジョン達成を推し進め、企業価値の向上を目指すことにある。
さらにもうひとつ、今回の交代を機に、一層の経営体制の活性化と次世代経営層の育成を図ることにある。その中でも特に次の経営候補者を育成することが私の務めだと考えている。
2020年ビジョンでは、来年が最終の第3フェーズ(18-20年度)に入る年で、最終の3カ年計画を立案するとともに、18年度の事業計画を立案することも私の仕事だ。
■新社長としての抱負
ステークホルダーの満足を得るために必要なことは、まずは「品質」が一番大事。製品の品質もそうだし、業務における品質も重要だ。品質という信頼感がないと、会社としての存在感もないと考えているからだ。
次に「安全」。社員の健康面における安全、環境への安全を重視していくとともに外部環境への安全にも注力していく。「品質」と「安全」、この2つを重視していこうと、社員に言っている。
■人材不足への対応
工場は忙しい状況が続いているが、人材確保、人材不足が頭の痛い問題だ。新規採用がますます難しくなっているため、残業や休日出勤などで対応している。また昨年から、工場では自動化、IT化を進めており、機械に置き換えられるところは機械化を進めている。
女性の登用にも力を入れている。現在、タイを中心に外国人の研修生を約200人受け入れているが、大半が女性だ。当社には女性の管理職が6人おり、まだまだ少ないがそれでも全国製造業の平均値よりも高い。さらに女性の活躍の場を推し進めていく。
こうした取り組みにより今年3月、厚生労働大臣から女性活躍推進において優良な企業に与えられる「えるぼし」認定の最高位を取得した。広島県内では3件目の認定企業となったが、最高位取得は当社が県内第一号となった。
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