TPMSバルブ組み替え作業を追加
住友ゴム工業、DTS全国TBタイヤ作業コンテストを開催
タイヤ 2024-09-17
住友ゴム工業は9月7、8日、タイヤランド前橋(群馬県前橋市)で第14回「DTS(ダンロップタイヤショップ)全国TB(トラック・バス)タイヤ作業コンテスト」を開催した。
同コンテストは、ダンロップ作業手法による高い安全と作業品質を実現すること。そのために、タイヤ交換整備に関する標準作業を浸透させること。多数の出場者の頂点に立つという栄誉と技術伝承による作業者のモチベーションアップに繋げることを目的としている。
大会出場者は、ダンロップ独自のTB作業者の認定制度で高い技術力と指導力を有するT3認定者が対象。全国10エリア63人で地区予選を行い、そこを勝ち抜いた13人が全国大会に参加し、筆記と実技で技術力、知識力、対応力を競った。
実技には今大会から「TPMS(タイヤ空気圧監視システム)バルブ付きホイールでのタイヤ組み換え作業」が追加された。空気圧や温度をモニタリングして異常を知らせる「タイヤ空気圧・温度管理サービス」を、7月8日からダンロップのトラック用タイヤ取扱店で提供をスタートしたことを受けてのもの。通常バルブのタイヤと比べ、リム組み・リム外しの際にTPMSバルブに接触させない技術が求められるため、難易度は高まる。これをAパートとし、従来の車輪脱着作業をBパート、顧客への安全訴求・提案をCパートとした3部構成のプログラムとなった。
コンテストの冒頭、ダンロップタイヤの河瀬二朗社長は「今回は新たな試みとして、TPMSバルブの装着作業を試技に導入した。今後積極的に推進していくソリューションビジネスにおいて、データ収集のキーとなるのがTPMS。当社の誰もが標準作業として、取り付けできるようにすることを目的としている。皆さんには、技術の向上や継承、安全第一とした作業を遂行してほしい」とあいさつした。
審査の結果、ダンロップタイヤ・東北カンパニー・タイヤランド小名浜の石﨑誠也氏が優勝した。石﨑氏は「楽しむことを徹底して挑んだことが、優勝という嬉しい結果となった。優勝トロフィーを数年ぶりに東北に持ち帰れることが、ご指導頂いた皆様への恩返しになる。後輩達には『ダンロップは夢がある』ということを伝え、今後も技術力を磨き、安全作業に取り組んでいきたい」とコメントした。
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