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リサイクル率は前年比3ポイント増

日本自動車タイヤ協会、2020年の廃タイヤリサイクル状況を発表

タイヤ 2021-05-17

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)は4月23日、2020年(1~12月)の廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル状況を発表した。


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 それによると、2020年の日本国内における廃タイヤ(使用済みタイヤ)の発生量は「タイヤ取替え時」「廃車時」の合計で、本数で8,600万本(前年比1,000万本減)、重量で93万7,000トン(同8万9,000トン減)となった。

 内訳をみると「タイヤ取替え時」の発生量は、新型コロナウイルスによる経済の落ち込みなどの影響により、市販用タイヤの販売本数が減少したことを受け、本数で7,300万本、重量で80万6,000トンとなり、前年を比較して本数、重量ともに約1割の減少となった。

 「廃車時」の発生量は、廃車台数の減少により、本数で1,300万本、重量で13万1,000トンと、前年と比較して本数、重量ともにタイヤ取替え時と同様に約1割の減少となった。

 2020年の廃タイヤ(使用済みタイヤ)リサイクル利用量は、化学工場での使用量が前年と比較して3万トン増加したものの、全体では前年より5万4,000トン減少し、合計で91万2,000トンとなったが、廃タイヤ発生量が減少したことにより、リサイクル率は97%と前年比3ポイントのアップとなった。

 なお、国内の熱利用先が廃タイヤの切断品/破砕品を購入する際の価格は引き続き下落傾向にある。

 なお、同統計では、日本国内で発生した廃タイヤ(使用済みタイヤ)の処理状況を把握するためのものであるため、ここには集計されていないが、近年、国内の熱利用先が海外から廃タイヤの切断品/破砕品を有価購入する状況が続いており、2020年の年間輸入量は約9万9,500トンと前年より約3,500トン増加した。

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