東北大学と産学連携
住友ゴム工業、ゴム破壊のX線CT撮影を高速化
タイヤ 2021-03-15
住友ゴム工業と東北大学多元物質科学研究所の矢代航準教授は、産学連携による共同研究で、同社が2015年に完成させた独自の新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」で開発した4D-CT(4次元X線CT)法の約1,000倍速での高速撮影に成功したと発表した。
今回の成果は、ゴムに関する様々な知見を有する同社と、世界最高速のX線CT技術を有する東北大学多元物質科学研究所の矢代教授との共同研究で生まれたもの。同技術により、実際のタイヤ使用時に発生するゴムの破壊を様々な速さで観察できるようになった。
同社では「ADVANCED 4D NANO DESIGN」の基幹技術のひとつである大型放射光研究施設「SPring-8」を活用した4D-CT法で、耐摩耗性能向上を目指した材料開発を行ってきた。これまでの4D-CT法では、1枚の3D画像を撮影するのに数秒程度要するため、より鮮明な画像を得るために撮影スピードの高速化が求められていた。
同社と東北大学は、共同で4D-CT法の技術開発を進めてきた結果、1枚の3D画像を得るのに、これまでの約1,000倍速化となる約0.01秒での撮影に成功。これにより、実際にタイヤが摩耗する時に近い状態で、ゴムが破壊する様子を連続的かつ様々な速度で3D観察することが可能になった。
同社では、今後、同技術を活用し、耐摩耗性能に優れた環境に優しいロングライフなタイヤの新材料開発を加速させるとともに、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」材料の開発に繋げていく方針だ。
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