性能持続技術など材料開発の取り組みを説明
住友ゴム工業、新技術開発コンセプト「SMART TYPE CONCEPT」
タイヤ 2017-12-11

村岡清繁執行役員
住友ゴム工業は12月7日、新技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT」における材料開発の取り組みに関する説明会を開催した。村岡清繁執行役員・材料開発本部長、上坂憲市材料開発本部材料企画部長が出席し、同コンセプトのうち、材料開発に関連する性能持続技術、アクティブトレッド、LCA(ライフサイクルアセスメント)について説明した。
「SMART TYRE CONCEPT」が追求するのは、走行状態を感知したり、性能を維持したり、環境に寄与する“賢い”タイヤ。センシングコア、アクティブトレッド、性能持続技術、エアレスタイヤ、LCAの5つの技術を核に、2020年代にはそれら全技術を投入したタイヤの完成を目指している。
性能持続技術は、破壊・摩耗や経年により起こる性能低下の抑制を図る技術。タイヤの新品時性能を長期にわたって維持することを目指している。
破壊・摩耗や経年による性能低下の抑制には、新フレキシブル結合剤、クラレが開発した「液状ファルネセンゴム」、軟X線によるゴムの化学変化解析を活用した。2016年に発売した「エナセーブNEXTⅡ」、スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 02」には、それら技術が活かされている。
中でも「液状ファルネセンゴム」は、「WINTER MAXX 02」に、同タイヤ専用に分子改良したものを採用した。通常3年で交換が推奨されるスタッドレスタイヤの中でも、同タイヤは4年経っても氷上性能の落ち込みが少ない。
ゴムを柔らかくするために配合される軟化剤(オイル)は、分子が小さく、ゴム内部を自由に動くことができるため、走行の熱や圧力、時間によりゴムの中から抜けてしまい、経年とともにゴムのしなやかさが失われていたが、「液状ファルネセンゴム」はオイルの分子より数100倍大きく、ポリマーと結合点を持つため、経年での抜けが少なく、マイナス60℃以下でも液状を維持することから柔らかさを持続することができる。
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