来年のタイヤ需要 安定的に伸びる
ブリヂストンが年末会見開き今年を振り返る
タイヤ 2017-12-11
ブリヂストンは12月1日、津谷正明CEO、西海和久COOが出席し、年末記者会見を開催した。津谷CEO、西海COOが今年を振り返った後に質疑応答が行われたが、質疑応答では今年相次いだ製造業での品質問題への受け止めと対策などに質問が集中した。
■今年を振り返って
世界、日本、あるいは業界の取り巻く環境が激変した年だった。地政学的な問題、自然災害、技術の進歩など激動の一年だった。昨年も同じことを言ったかもしれないが、そのスピードや規模はさらに速く、広くなっている。
■CSRの見直し
今年、CSRの見直しを実施した。新たなCSR体系として「Our Way to Serve」を制定し、企業理念体系の最後の大きな改善をした。ただ、これは形を作ったということで、効果が出るのは、まだまだこれからだと考えている。
■オリンピックに向けた活動
今年から全世界でオリンピックの活動が本格化した。それぞれの国、地域ごとに選手にアンバサダーになってもらい、一緒に活動している。
今年は久留米、横浜、小平という事業拠点のある場所で、「ブリヂストン×オリンピック×パラリンピック a GO GO!」として選手と活動した。東京オリンピック・パラリンピックは、東日本大震災からの復興というメッセージもある。11月には、福島県郡山市でも「ブリヂストン×オリンピック×パラリンピック a GO GO!」を開催した。
■米国本社を一新
テネシー州ナッシュビルにある米国の本社を一新した。一新に際し、人が集まる、繋がる、コネクティブをコンセプトに新しい働き方や新しいオフィス作りをしている。米国で実験したことを改善しながら世界に展開していく。
■ガバナンス体制の整備
一貫して立ち止まらずに改善を続けている。2013年に始めたグローバルエクスコに、非常に手応えを感じている。経営執行上の情報をシェアし、意志決定する場として機能し始めた。
■BCP対策
今年は災害の多い年だった。九州の北部豪雨、米国では度重なるハリケーン、メキシコでは大きな地震もあった。我々のオペレーションも影響を受け、被害があった。復旧も早く進んだため、大きなインパクトにならなかったが、引き続きBCPの継続的改善は進めていく。
■モビリティの変化
今、モビリティは100年に一度の大変革期を迎えている。タイヤをはじめとした当社の商品、サービスに対する期待値も当然変わってくる。それに貢献できるよう、ソリューションを提案していけるような力をつけることが大切だ。それを支えるのがまさに技術力だと思う。
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