コスモ石油、丸善石油化学、宇部丸善ポリエチレン、SAFFAIRE SKY ENERGYの4社は9月17日、SAF(持続可能な航空燃料)の製造工程で併産されるナフサの活用を開始すると発表した。

 コスモ石油堺製油所内で、SAFFAIRE SKY ENERGYが廃食用油からSAFを製造する際に連産されるナフサを、コスモ石油が丸善石油化学および宇部丸善ポリエチレンに供給し、基礎化学品やポリエチレン、プラスチック製品の原材料として活用してもらう。廃食用油由来のナフサは、持続可能な製品の国際的な認証制度「ISCC(国際持続可能性カーボン認証)」を取得した。

コスモ石油堺製油所内のSAF製造装置

 こうして4社は、バイオマス由来の原料を最終製品に仕上げるサプライチェーンを具体化するとともに、今後の供給量拡大および用途開発を通じ、化学・繊維・包装分野など幅広い産業の脱炭素化を推進していく。そのうえで、国産バイオ資源の利活用を拡大し、循環型社会の実現に貢献していく考えだ。

 4社の取り組みは、2021年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「国産廃食用油を原料とするバイオジェット燃料製造サプライチェーンモデルの構築」として採択され、取り組んできたもの。コスモ石油堺製油所内のSAF製造装置は、国内初の大規模設備として、2025年度から生産を開始した。

 SAFFAIRE SKY ENERGYは「国内の廃食用油を原料とする資源循環の成果が、航空分野のみならず化学産業の脱炭素化にも貢献できることを大変意義深く感じている。今後も持続可能な資源循環の拡大と、国産バイオマス資源の有効活用に取り組んでいく」と抱負を述べた。