イナバゴムは、7月1~3日に東京ビッグサイトで開催された「ものづくりワールド」内の「機械要素技術展」に出展し、自己潤滑性を備えた「すべるゴム」をはじめ、天然由来成分を約80%配合した「サスティナブルゴム」(開発品)、高比重ゴム、精密Oリングなどを紹介した。なかでも「サスティナブルゴム」は今回が初展示となり、環境対応素材として来場者へ提案した。

触れて体感する展示で、「すべるゴム」や「サスティナブルゴム」紹介

「サスティナブルゴム」

 主力展示の「すべるゴム」は、初期摺動性に優れた自己潤滑ゴム。ゴム表面の摩擦係数を低減することで、部品同士の摩擦や組付け時の抵抗を抑え、従来必要としていたグリスや固着防止剤の塗布工程を省略できることが特徴となる。後工程を削減することで、組付け性向上や工程短縮に繋がる点をアピールした。

 また、「すべるゴム」のシートタイプも紹介。両面が滑る仕様のほか、片面は滑り、もう片面は滑らない仕様など用途に応じた選択が可能で、スタンプ台を例に、底面はしっかり固定しながら表面は紙が滑るといった活用方法を実演。来場者が実際に手に取って性能を体感できる展示とした。

 初出品の「サスティナブルゴム」は、天然ゴムをベースに、おがくずや卵の殻、もみ殻由来シリカなどの天然素材を配合した材料。天然由来成分を約80%配合し、素材本来の風合いを活かした環境配慮型のゴムとして提案した。これら材料を用いた開発サンプルとして、小物入れやゴムシートなども展示。工業用途にとどまらず、日常生活に溶け込む製品への展開イメージを示し、天然素材ならではの質感やデザイン性を訴求した。

 このほか、比重を高めた高比重ゴムや、電子部品、機械装置や半導体製造関連等に向けた線径0.1ミリメートルから対応可能な精密Oリングも紹介。配合設計から試作、量産まで一貫対応する技術力をアピールし、多様なゴム材料・製品を通じて製造現場の課題解決や新たな用途開発を提案した。