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2024年3月期第3四半期業績

バンドー化学、自動車部品事業、産業資材事業は増収増益

決算 2024-02-09

 バンドー化学の2024年3月期第3四半期(2023年4~12月)業績(IFRS)は、売上収益が807億円で前年同期比3.1%増、コア営業利益が58億9,400万円で同2.3%増、純利益が49億9,200万円で同8.4%増だった。

 セグメント別にみると、自動車部品事業は売上収益が396億4,500万円で同8.1%増、コア営業利益が29億7,400万円で同13.1%増。国内は自動車生産台数が回復基調で推移したが、同社製品採用車種の減少により補機駆動用伝動システム製品の販売が減少。海外は中国で景気減速の影響は受けつつも、自動車生産台数は前年同期を上回る状況で推移したことで、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が増加。欧米も補修市場向け製品の販売が増加。アジア地域も四輪・二輪車メーカーの生産が回復傾向にあり、補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。

 産業資材事業は売上収益が272億6,700万円で同0.4%増、コア営業利益が27億600万円で同1.9%増。一般産業用伝動ベルトは、国内は民間設備投資の減少により産業機械用伝動ベルトの販売が減少。海外は欧米で産業機械用伝動ベルトの販売が減少。中国は農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。運搬ベルトは、国内でコンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。

 高機能エラストマー製品事業は売上収益が103億9,400万円で同8.1%減、コア営業損失が8,000万円(前年同期は3億7,600万円の利益)。機能フイルム製品は、工業用フイルムの販売が減少。精密機能部品は、同社製品採用機種の減少により高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。損益面では、原材料調達価格高騰の影響で損失となった。

 ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを含むその他事業は売上収益が39億8,900万円で同7.2%増、コア営業利益が5,300万円で同59.0%増となった。

 2024年3月期通期業績は、売上収益1,050億円で前期比1.3%増、コア営業利益75億円で同11.4%増、純利益63億円で同10.1%増を見込んでいる。

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