2024年3月期第3四半期業績
藤倉コンポジット、産業用資材は減収増益、引布加工品は増収増益
決算 2024-02-09
藤倉コンポジットの2024年3月期第3四半期(2023年4~12月)業績は、売上高が293億3,800万円で前年同期比6.6%減、営業利益が32億1,100万円で同13.5%減、経常利益が33億8,100万円で同22.7%減、純利益が29億3,800万円で同9.0%減だった。
セグメント別にみると、産業用資材は売上高が166億6,300万円で同4.5%減、営業利益が2億1,500万円で同223.6%増。工業用品部門は、自動車関連部品の受注回復の兆しがみえるものの、国内住宅設備関連の流通在庫過多の解消に至っておらず減収となったが、中国、米国における受注回復と価格転嫁、固定費削減が進んだことで増益。制御機器部門は、半導体市場で海外向け製品の新規受注があったものの、液晶市場の大幅な落ち込みがあり低調に推移。医療市場はコロナ禍で増産した医療機器の流通在庫過多の影響を受けて減収減益となった。
引布加工品は売上高が38億3,700万円で同7.2%増、営業利益が9,800万円で同1.2%増。引布部門は、一般ゴム引布の建材用製品や電気・電子分野向けの部材などが好調に推移し、また原材料費やエネルギー費などの価格転嫁の効果もあり増収増益。印刷材料部門は、事業撤退発表後に国内、海外向け共に受注増加となり、また円安により増収増益。加工品部門は、海外向け舶用品や防衛関連製品が堅調に推移したが、販売費の増加により増収減益となった。
スポーツ用品は売上高が85億7,400万円で同15.1%減、営業利益が33億2,700万円で同15.3%減。ゴルフ用カーボンシャフト部門は、ゴルフクラブ市場における世界的な流通在庫過多の影響によりクラブメーカー向けの販売が減少し減収減益。アウトドア用品部門は、記録的な暖冬の影響によりバックカントリースキーなど冬物商品の動き出しが遅れたが、ハイキング・トレッキング市場で登山靴の主力モデルの販売が好調に推移し減収増益となった。
その他は売上高が2億6,200万円で同4.5%減、営業利益が2,900万円で同37.3%減。運送部門は、自動車関連および住宅設備関連の荷動きの低迷、原油価格の継続的な高騰による燃料費の高止まりで減収減益となった。
2024年3月期通期業績は、売上高399億円で前期比1.9%減、営業利益41億円で同7.5%減、経常利益42億円で同18.4%減、純利益34億円で同13.9%減を見込んでいる。
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