2024年3月期第2四半期業績
藤倉コンポジット、引布化工品は増収増益
決算 2023-11-09
藤倉コンポジットの2024年3月期第2四半期(2023年4~9月)業績は、売上高が193億6,500万円で前年同期比4.5%減、営業利益が22億2,000万円で同2.2%増、経常利益が24億5,600万円で同12.3%減、純利益が22億4,400万円で同6.8%増だった。
セグメント別にみると、産業用資材は売上高が107億5,300万円で同7.1%減、営業利益が1億1,500万円で同183.3%増。
工業用品部門は、世界的な流通在庫過多により受注回復が遅れていることから減収となったが、中国、米国における価格転嫁、固定費削減が進み増益となった。制御機器部門は、液晶・半導体市場は海外向け製品の増産など好材料もみられたが、引き続き低調に推移。医療市場もコロナ禍で増産した医療機器の流通在庫過多により、減収減益となった。
引布加工品は売上高が24億8,800万円で同7.8%増、営業利益が6,700万円で同50.8%増。
引布部門は、原材料費やエネルギー費などの価格転嫁が追いついていないものの、一般ゴム引布の建材用製品や電気・電子分野向けの部材などが好調に推移し、増収増益。印刷材料部門は、事業撤退発表後に国内、海外向け共に受注増加したことに加え、円安の影響により増収増益となった。加工品部門は、海外向け舶用品が堅調に推移したことと、円安の影響により増収増益。
スポーツ用品は売上高が59億4,900万円で同4.4%減、営業利益が23億2,700万円で同0.6%減。
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、ゴルフクラブ市場における流通在庫過多の影響によりクラブメーカー向けの販売が減少し、減収減益。一方、主力モデルなどがアフターマーケット市場で好調な販売を継続し、高い利益率を維持した。アウトドア用品部門は、円安による仕入価格高騰の影響を受けたものの、ハイキング・トレッキング市場で登山靴の主力モデルの販売が好調に推移し、増収増益となった。
その他は売上高が1億7,300万円で同6.3%減、営業利益が1,700万円で同45.1%減となった。
運送部門は、自動車および住宅関連の荷動きの低迷、原油価格の継続的な高騰による燃料費の高止まりにより、減収減益となった。
2024年3月期通期業績は、売上高399億円で前期比1.9%減、営業利益41億円で同7.5%減、経常利益42億円で同18.4%減、純利益34億円で同13.9%減を見込んでいる。
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