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2024年3月期第1四半期業績

バンドー化学、自動車部品事業は増収増益

決算 2023-08-09

 バンドー化学の2024年3月期第1四半期(2023年4~6月)業績(IFRS)は、売上収益が265億5,300万円で前年同期比3.5%増、コア営業利益が17億5,300万円で同6.1%減、純利益が18億8,200万円で同10.8%減だった。

 セグメント別にみると、自動車部品事業は売上収益が128億5,200万円で同12.1%増、コア営業利益が8億1,100万円で同8.3%増。

 国内では自動車生産台数の回復に伴い、補機駆動用伝動ベルト(リブエースなど)の販売が増加したが、同社製品採用車種の減少により補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナなど)の販売が減少した。海外では中国で主要顧客の生産が回復し、補機駆動用伝動ベルトなどの販売が増加し、欧米でも補修市場向け製品の販売が増加。また、アジア地域でも四輪・二輪車メーカーの生産が回復し補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。

 産業資材事業は、売上収益は91億4,400万円で同2.6%減、コア営業利益が9億6,800万円で同2.4%増。

 一般産業用伝動ベルトは、国内では民間設備投資の減少により産業機械用伝動ベルトの販売が減少。海外では欧米において産業機械用伝動ベルトの販売が増加したが、中国・アジアにおいて農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。運搬ベルトは、国内においてコンベヤベルトおよび樹脂コンベヤベルト(サンラインベルト)の販売が増加した。

 高機能エラストマー製品事業は売上収益が35億2,400万円で同6.3%減、コア営業損失が4,600万円(前年同期は1億5,300万円の利益)。

 機能フイルム製品は、国内において非住宅関連の需要が停滞したこともあり、建築資材用および工業用フイルムの販売が減少。精密機能部品は、高機能ローラおよびブレードなどの販売が減少した。

 ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを含むその他事業は売上収益が13億1,800万円で同12.4%増、コア営業損失が5,000万円(同300万円の利益)となった。

 2024年3月期通期業績は、売上収益1,050億円で前期比1.3%増、コア営業利益75億円で同11.4%増、純利益60億円で同4.9%増を見込んでいる。

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