バルカー、シール製品事業は増収減益

　バルカーの2024年3月期第1四半期（2023年4～6月）業績は、売上高が154億8,900万円で前年同期比8.6％増、営業利益が20億100万円で同2.2％減、経常利益が21億1,000万円で同4.1％減、純利益が13億8,000万円で同7.2％減だった。

　セグメント別にみると、シール製品事業は売上高が98億1,400万円で同2.4％増、営業利益は11億7,200万円で同32.4％減。売上高は一般産業機械などの機器市場向け販売が増加したことにより増収となったものの、先端産業市場向けの販売が減少したことなどにより減益となった。

　機能樹脂製品事業は売上高が48億9,500万円で同24.8％増、営業利益が8億3,400万円で同150.9％増。高機能化学品の輸送用途などのプラント市場向けが大きく拡大し、さらには先端産業市場向けおよび機器市場向けも順調に推移したことで増収増益となった。

　シリコンウエハーリサイクル事業他は売上高が7億7,800万円で同2.6％増、営業損失が500万円（前年同期は2,000万円の損失）。新規事業分野を含むH&S事業の販売が停滞したものの、主力事業が拡大し増収となり、損失幅も縮小した。

　2024年3月期通期業績は、売上高が620億円で前期比0.3％減、営業利益が75億円で同15.5％減、経常利益が75億円で同16.9％減、純利益が53億円で同21.4％減を計画している。